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マアリブ (イエメン) : ウィキペディア日本語版
マアリブ (イエメン)

マアリブ(、Ma'rib)は、イエメンの都市。人口16794人(2005年)。首都サナアの東120km、ルブアルハリ砂漠の西に位置する。かつてのシバ王国の首都であったとされ、シバの女王ビルキスの居城であったとされるアルシュ・ビルキスなどの遺跡がある。
シバ国王はマアリブに巨大なマアリブ・ダムを築き、そのダムは近隣地域を潤して肥沃な農耕地帯となり、マアリブも繁栄した。このダムは1000年以上にもわたって維持され、この地域の繁栄を支えたものの、西暦575年に崩壊し、以後20世紀にはいるまで再建されることはなかった。1986年、アラブ首長国連邦の援助によって新ダムが完成し、約1500年ぶりにダムが復活した。
ダムの存在した時代は、この町は乳香没薬〔Durant, Will (1950). ''The Age of Faith: A History of Medieval Civilization -- Christian, Islamic, and Judaic -- from Constantine to Dante: A.D. 325-1300'', The Story of Civilization, volume IV. Simon and Schuster, p. 156〕の取引で知られ、対岸のエリトリアにあったダムト王国と活発な取引を行っていた。その富を求めて紀元前25年にはローマ帝国アウグストゥスの部下であるアエリウス・ガルスがこの町へと遠征を行った〔Chris Scarre, ''The Penguin Historical Atlas of Ancient Rome'' (London: Penguin Books, 1995), 9. (also Augustus' ''Res Getae'' 26)〕ものの失敗に終わった。
マアリブの旧市街は20世紀に入って放棄され、その3.5km北に新市街が建設された。1986年、マアリブに石油精製所が建設され、2009年には1日1万バレルの精製能力を持っている。2009年11月には、一日25000バレルへと精製能力を上げる改修工事を行う契約を発表した。また、マアリブからはマアリブ-ラス・イサパイプラインが通っており、1日20万バレルの石油を送ることができる.。
==脚注==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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